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「 2006年11月 」 の記事一覧
What is 「BAR Sanctuary」…?
「BAR Sanctuary」は、私が2009年を目標に横浜に出したいと考えているお店です。
誰もが心の中に持っている、何者にも侵されたくない領域。
そんな自分自身の「Sanctuary」(:聖域)と独り向き合いたくなった夜、ふと立ち寄れる場所…。
それが「BAR Sanctuary」という店名に込める私の想いです。
「BAR Sanctuary」は私と、このブログを訪問してくださる皆様が一緒に作り上げていくお店です。
皆様からのコメント、トラックバックをお待ちしております。
2006.11.27 Mon
「バーテンダーにとって最も大切な事って、なんだか分かるか?」 カウンターに立ち始めたばかりの私は、当時勤めていた BARのオーナーバーテンダーにそう問いかけられました。 バーテンダーにとって最も大切な事…。 私は暫く悩んでしまいました。 美味しいカクテルを作る技術、お客様を楽しませる接客術、酒についての知識…。 たくさんありすぎて私には分かりませんでした。 答えに詰まる私を見かねて、こう教えてくれました。 「バーテンダーにとって最も大切な事。それは『姿勢』だ」カクテルを作る時の「姿勢」、お客様に接する時の「姿勢」、そして何もしていない時の「姿勢」…。 とにかく何をする時でも「姿勢」が大事であると教わりました。 おそらく当時の私は姿勢がとても悪かったのでしょう。 どんなに美味しいカクテルを作ったとしても、その姿勢が悪ければ味は半減してしまいます。 その事を教わってから、私は BARに行く度にバーテンダーの姿勢を気にするようになりました。 すると、失礼ながら意外と姿勢に神経が行き届いていないバーテンダーが多い事に気が付きました。 カクテルコンペなどでは、どのバーテンダーも姿勢にとても気を遣っています。 どうすればその姿が美しく見えるかを研究されている方が殆どです。 ところが、通常営業での姿勢が美しいバーテンダーは意外に少ないのです。 その事に気が付いた私は、鏡を見ながらカクテルを作る練習をしたり、時にはその姿を携帯電話のムービーで撮影してもらったりしました。 そんな事を繰り返して、自分の姿勢の悪い部分を矯正していきました。 背筋を伸ばし、流れるような動作で、堂々たる姿勢で作られたカクテルは、それだけで「美味しそう」だと感じてもらえます。 カクテルは「五感」を使って楽しむ飲み物です。 「視覚」によってカクテルを作る過程や出来上がったカクテルの色などを楽しみ、「聴覚」でシェーカーの心地よい音に酔いしれます。 「嗅覚」によって香りを楽しみ、「触覚」で唇に触れた瞬間の柔らかさなどを感じます。 そして最後に「味覚」…。 その中でも「視覚」はとても重要な要素であり、出来上がったカクテルだけでなく、その作られる過程をもお客様は楽しんでいらっしゃるのです。 私に「姿勢」の大切さを教えたくれたその方は、とても美しくカクテルを作ります。 私はまだまだその域には達していませんが、精進を続けようと思います。 カクテルを作る姿だけで味覚に訴えられるバーテンダーを目指して。 「BAR Sanctuary」Ranking Site今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。 皆様からの応援、よろしくお願いいたします。  『Road to Sanctuary 〜「BAR Sanctuary」誕生への道程』 トップページへ
テーマ:bar - ジャンル:グルメ
Work of Bartender
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2006.11.20 Mon
私がバーテンダーになって間もない頃、先輩から教えられて手に取った一冊の本があります。 「バーテンダーズマニュアル」初版が刊行された1987年から8年もの長きに渡って版を重ね、バーテンダーはもとより、お酒に携わる様々な職業の方から一般のバー好きのお客様に至るまで、たくさんの人々に愛され続けてきた名著です。 1995年に新版が発行され、それから10年以上経った現在でも多くのバーテンダーにとって必携の一冊となっています。 「これは取り敢えず読んでおいた方がいい」と先輩からこの本の存在を教えてもらった私は、さっそく本屋に走りました。 バーテンダーになりたての頃というのは早くカクテルを作りたいが為に、本屋に行くとどうしてもカクテルブックにばかり目が行ってしまいがちです。 しかし、実はその前に覚えなければならない事がたくさんあるのです。 このブログをご覧になっている方の中に、もし最近バーテンダーになったばかりの方がいらっしゃいましたら、ぜひこの本を最初に読む事をお勧めいたします。 カクテルブックを買い漁るのはそれからでも遅くはありません。 例えば、バーテンダーになったばかりの貴方がお客様にウイスキーの水割りをお出しするとしたら、一体何が必要でしょうか。 スマートにボトルを扱う技術や、氷をぶつけずにステアをする技術…もちろんそれらも絶対に必要な事です。 しかし、それだけではお客様に「水割り」をお出しする事はできません。 その前に、無くてはならないもっと大切な事があります。 それは「ウイスキーについての知識」です。 バーテンダーは、お客様に提供する商品について説明ができなくてはなりません。 どんなに美しくボトルを扱えても、どんなに完璧なステアができていても、お出しするウイスキーについて説明ができなければ、水割りを出す資格はないといって良いでしょう。 私がお客様に「水割り」をお出しする事を許されたのは、お店に入って半年近くが過ぎた頃でした。 技術的には、メジャーカップを使う動作が入る事以外はチェイサーを出す事とそれほど変わらないはずです。 にもかかわらず、なぜ半年もの長い間「水割り」を出させてもらえないのか、当時の私には分かりませんでした。 今思えば、おそらく「ウイスキーについての知識」が足りなかったからなのでしょう。 その事に気付かずステアの練習ばかりしていた私は、いざ「水割り」を出せるようになってから、お客様に突っ込まれ、幾度となく恥をかきました。 私がお酒について深く学び始めたのはそれからです。 「何となく」読んでしまっていた「バーテンダーズマニュアル」をもう一度、一から読み直しました。 バーテンダーにとって技術は絶対に必要なものであり、プロとして常に磨き続けていなければなりません。 しかし、その技術を自信を持って100%発揮する為には、確かな知識による裏付けが必要であるという事を、私はこの一冊の本から学んだのです。 「BAR Sanctuary」Ranking Site今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。 皆様からの応援、よろしくお願いいたします。  『Road to Sanctuary 〜「BAR Sanctuary」誕生への道程』 トップページへ
テーマ:お酒の本 - ジャンル:グルメ
Book
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2006.11.18 Sat
「ザ・フェイマス・グラウス」というスコッチ・ウイスキーがあります。 製造元は1800年創業のマシュー・グローグ・&サン社。 当初はワインや食料品を扱っていましたが、1814年よりウイスキーも手がけるようになります。 自社ブランドの「ザ・グラウス」が完成し、製品化されたのは1897年の事です。 「グラウス」とはスコットランドの国鳥、「雷鳥」を意味します。 やがて人気に火が付いた「ザ・グラウス」は、人々から「あの有名な雷鳥のウイスキー」と言われるようになり、ブランド名を「ザ・フェイマス・グラウス」に変更したと言われています。 現在スコットランドで最も人気の高いこのウイスキーは、私がバーテンダーになって初めて飲んだウイスキーでもあります。 今から4年前、バーテンダーになったばかりの私はカウンターに入るだけで極度の緊張に襲われ、日に日に仕事に行く事が苦痛になっていました。 全てを捨ててこの世界に飛び込んでみたものの、「本当にこのまま進んでしまってよいのだろうか?」という不安に苛まれていたのです。 ともすると逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいでした。 そんなある日、仕事を終えると先輩のバーテンダーから声をかけられました。 「今日はちょっと飲みながら話でもしようか」 そう言いながら先輩はロックグラスにウイスキーを注ぎました。 それが「ザ・フェイマス・グラウス」でした。 当時の私には、それがどんなウイスキーなのか全く分かりませんでした。 それどころか、まともにウイスキーを口にした事すらなかったのです。 一口飲んで、私はその時初めてウイスキーを美味しい飲み物だと感じました。 そして、一杯の「ザ・フェイマス・グラウス」を飲み交わしながら、先輩は私に発破を掛けてくれたのです。 私が悩んでいる事など全てお見通しのようでした。 「やっぱりこの世界で頑張っていこう」そう思わせてくれたのは、普段は厳しい先輩からの優しい言葉と、一杯のスコッチ・ウイスキーでした。 「The Famous Grouse」 「BAR Sanctuary」Ranking Site今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。 皆様からの応援、よろしくお願いいたします。  『Road to Sanctuary 〜「BAR Sanctuary」誕生への道程』 トップページへ
テーマ:ウイスキー - ジャンル:グルメ
Whisky
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2006.11.13 Mon
これまで毎週月曜日の更新を心掛けて参りましたが、本日PCの不具合により新しい記事のエントリーが出来ない状態です。 今週中には復旧し、エントリーを行う予定です。 読者の皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。 『Road to Sanctuary 〜「BAR Sanctuary」誕生への道程』 トップページへ
未分類
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2006.11.06 Mon
ジン・トニックに始まり、ジン・トニックに終わる。そんな言葉が生まれるほど、奥深いカクテル。 氷を入れたタンブラーに、ドライ・ジンとトニック・ウォーターを注いだだけのそのカクテルは、悲しいくらいにバーテンダーの技量の差が出てしまいます。 しっかりと丁寧に作られたジン・トニックと、そうではないジン・トニック。 分量さえ間違っていなければ、出来上がったばかりの2杯のジン・トニックには、それほど大きな差はありません。 しかし、5分も経てばその差は歴然です。 ジン・トニックはロング・カクテルです。 ロング・カクテルとは「Long Time Cocktail」の略で、「ゆっくりと時間をかけて飲むカクテル」の事。 したがって、10分、15分経っても美味しく飲めて初めて「本当に美味しいジン・トニック」と言えるのです。 BARでジン・トニックを頼んだら、その作り方に注目してみてください。 まず、しっかりと冷えたグラスに氷を入れます。 グラスが冷えていない場合は氷だけを入れてステアをし、グラスを冷やします。 これは、トニック・ウォーターを注いだ時に、炭酸が抜けないようにする為です。 常温のグラスに注がれた炭酸飲料は、あっという間に炭酸が抜けてしまうのです。 次に、よく冷えたジンを注ぎます。 ジン・トニックのような炭酸を使ったビルド(グラスに材料を直接注いで作るカクテルの技法)のカクテルには、「冷やす」という作業がありません。 したがって、ジンは必ず冷えたものを使います。 かといって冷凍庫で冷やしてしまうと、ジンの香りが立たず、ジン・トニックに必要な清涼感に欠けてしまうので、ジンは冷蔵庫で冷やしたくらいが丁度良いでしょう。 そしてカット・ライムを搾り、トニック・ウォーターを注ぎます。 トニック・ウォーターが冷えているのは当然として、重要なのはその注ぎ方です。 氷の隙間から、グラスの底のジンに直接届くように注ぐのです。 氷やグラスを伝いながら落ちていくと、やはり炭酸が抜けてしまいます。 最後にステア。 バー・スプーンを氷にぶつけないようグラスの底まで入れ、軽く氷を持ち上げた後、半回転させながらすっと抜きます。 この時、ガチャガチャと氷をぶつけたり、何回転もステアをするのは論外です。 どこまで炭酸を壊さずに仕上げられるかが「本当に美味しいジン・トニック」を作る上で最も重要なのです。 こうして作られたジン・トニックは、時間が経っても水っぽくなったり気が抜けたりせず、最後まで美味しく飲む事ができます。 ジン・トニック1杯に長々と書き綴ってしまいましたが、お客様が「そこまでするのか」と思われるほど徹底的にこだわり、追求する事こそが我々プロフェッショナルの仕事。 そんなこだわりをお客様に少しでも感じ取って頂けた時、バーテンダーはその冥利に尽きるのです。 Gin&TonicDry Gin 45ml Tonic Water Full Up With Cut Lime 「BAR Sanctuary」Ranking Site今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます。 皆様からの応援、よろしくお願いいたします。  『Road to Sanctuary 〜「BAR Sanctuary」誕生への道程』 トップページへ
テーマ:カクテル - ジャンル:グルメ
Cocktail
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